レーザー

かねこ皮ふ科では日本製のルビーレーザーを採用しております。

ルビーレーザーは皮膚疾患治療に効果的

レーザー光の生体への作用は、生体の構成要素がレーザー光を吸収して熱変換されることから起こります。

ルビーレーザーの波長は694nmとメラニン色素顆粒に対して吸収が高くコラーゲン組織やヘモグロビンにはほとんど吸収されず、メラニン性皮膚色素疾患の治療には適した波長です。

深在性疾患の場合には、色素顆粒に吸収されたエネルギーが熱変化するため、 正常組織に伝達する時間よりもレーザー照射時間は短くする必要があります。

IB101のQスイッチモードは、レーザー光のピークパワーを高くし、 照射時間は熱緩和理論に基づき20nsec.と短く設定、周囲組織への熱影響を低減するとともに治療効果を上げています。

短パルスモードを使用して、表在性疾患の治療を行う場合には、パルス幅が(パルス幅を200μsec.とし)メラニンに対する選択性を維持しつつ、表皮のアブレーション効果も上げています。

ヘモグロビン・メラニン色素・コラーゲン組織の

可視光線領域内での分光分析図


■ 製品の特徴

ツインパルス内蔵


「Q-SWルビーレーザー MODEL IB101」は、ワンタッチで2種類のパルス幅を自在に選択できる独創的なルビーレーザです。Qスイッチでは「太田母斑」「異所性蒙古斑」など深在性色素病変の治療、短パルスでは「脂漏性角化症」「老人性色素斑」など表在性色素病変の治療というように疾患に応じて、使い分けが可能です。

Qスイッチ 発振モード 短パルス
 20nsec パルス幅  200μsec
Qスイッチモードは、照射時間を短く設定することにより、レーザ光のピークパワーが高くなります。このモードは周囲組織への熱影響が少なく、メラニン色素のみを選択的に壊すことができます。そのため、真皮深層の深在性色素疾患の治療が可能になります。 特徴 短パルスモードはメラニン色素を選択的に壊しますが、表皮とのアブレーション効果が高いため、表在性色素疾患の治療に適しています。
太田母斑
異所性蒙古斑
扁平母斑など
適応疾患 脂漏性角化症
老人性色素斑
雀卵斑など

 

1.25Hzのスピード照射



繰返し周波数に1.25Hzを追加し、広範囲の治療に適したスピーディーな照射が可能です。